その他サポートされているGPUの違いなどもありますが、そちらはスペックを見るとわかりますので、説明は割愛致します。
搭載本数が24本になってことから、キャパシティの本数が増えておりますので、イメージを見ていただければと思います。
4.ThinkAgile VX7575の構成
なお、こちらについては現状vSAN Sizerでサイジングできません。
みなさん、こんにちは
今回は先日ご紹介したThinkAgile製品について、vSAN Sizerを利用する際にどのように設定すればThinkAgileVXの構成でサイジングができるのかをお話ししたいと思います。
その前に、今回はThinkAgile製品とハードウェア各社が認定されているvSAN ReadyNodesについてもお話します。
1.vSAN ReadyNodesの構成について
前回の記事のURLはこちらです
https://tkomiya.blogspot.com/2020/12/thinkagilevx-vsan-sizer.html
VMware社のvSAN Compatibility Guide(https://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php?deviceCategory=vsan)でLenovoのvSAN ReadyNodesを検索すると上図のイメージのようにHY-4(ハイブリッド)構成において14種類も出てきます。
この中で、ThinkAgileシリーズとvSAN ReadyNodesが表示されますが、この2種類はどのように違うのかがわからない方もいらっしゃいますので、ご説明します
2.vSAN ReadyNodesとThinkAgile VXの違いについて
ThinkAgileとvSAN ReadyNodesについてはこちらのイメージをご覧ください。・VMware社またはLenovo社の認定であるのかどうか
・構成が一意なのか?それとも柔軟性に富んでいるのか?
・ハードウェアベンダーから受けられるサポートレベルの違い
前回のブログでもお話しましたが、vSAN ReadyNodesで構成を組んでも特に構成上問題ない場合はそのまま選定することもよいのですが、ほとんどの要件においてマッチする構成にはなりません。そのため、サイジングした結果で表示されるvSAN ReadyNodesはほぼカスタマイズされて構成することが多いです。
ファームウェアの管理という意味では、以前はvSANアプライアンスをリリースしているベンダーについては優位性がありました。しかし、vSphere7よりvLCM(vSphere Lifecycle Manager)がサポートされ、ハードウェアベンダーが提供するHSM(Hardware Support Manager)とvCenterが連携できれば、ハードウェアコンポーネントにサポートされたファームウェアを適用することができます。
3.vSAN Sizerに関して
https://vsansizer.vmware.com/
vSAN Sizerの詳細については、以下のURLをご参照ください。かなり詳細な名称が記載されております。(画面が一部古いですが、十分に参考になります)
https://kwmtlog.blogspot.com/2020/09/new-vsan-ready-node-sizer-user-guide.html
こちらの画面では以下の内容が表示されます
・vSANの構成(ハイブリッドもしくはオールフラッシュ)
・vSANのバージョン(現在6.7U3/7.0/7.0U1の3種類)
・ReadyNodesベンダー
・Cluster Configuration
・Workload Profile
vSANの構成とバージョンについては選択は必須になります。特に仕様を気にすることがなければ最新の7.0U1を選定しましょう。ReadyNodesベンダーは選択は必須ではありませんが、すべてのベンダーが表示されてしまうことから、お気に入りのベンダーを指定しましょう。(今回はLenovoを選択しております)
Cluster Configuration およびWorkload Profileについてはこの後に説明します。
4.Workload Profileの入力
Workload Priofileの入力画面になります。物理コアあたりのCPU数:3
仮想CPU数:2
仮想メモリ:8
IOPS:100
FTT=1でRAID1設定でIOについては、読み込み:書き込みを70:30の割合で想定
こちらの内容でサイジングした結果が以下のようになります。
5.サイジング結果
Cluster Configurationを何も設定せずにWorkload Profileを入力してサイジングするとイメージのような画面が表示されます。こちらの画面では、vSANを構成するESXのホストの台数とvSAN環境が動作るうリソースの一覧が表示されます。真ん中より下にはESXに必要なスペックが表示され、その右側にはCPU/IOPS/Capacity/Memoryのリソース状況が表示されます。
ESXホストのスペックについては、Cluster Configurationの内容が反映されますが、今回はこちらを何をカスタマイズしていないため、この部分をThinkAgile VX用にカスタマイズを行います。
リソース状況については、入力したWorkload Profileの内容においては、メモリリソースが枯渇しそうなレベルです。CPUについても約74%ですがもう少し余裕を持たせるために今回以下のリソースを調整しようと思います。
・CPU(コア数を増やします)
・メモリ(メモリ容量増やします)
・ディスク容量(キャパシティの容量を増やします)
なお、今回はWorkloadの比較的な軽いものを想定しているため、ThinkAgile VX5520を選定することを視野に再度サイジングします。
出力される内容でもう一つ項目があります。https://lenovopress.com/lp0782.pdf
こちらの内容に合わせて、Cluster Configurationを設定します。
7.Cluster Configurationの入力
8.ThinkAgile VX5520用にCluster Configurationを入力
赤枠部分についての設定をこちらに記載します。CPUソケット数
CPUコア数
CPU周波数
サーバーの最大ドライブ数
キャッシュティアのメディアRating
キャパシティディスクの最大容量
ディスクグループ数
上記項目についてThinkAgile VX5520のサーバースペックに合わせて項目を設定します。
設定内容については、上図イメージを参考にしていただければと思います。
9.ThinkAgile VX5520のサイジング結果
こちらのイメージがThinkAgile VX5520でのサイジング結果となります。このように、Cluster Configurationの情報にThinkAgile VXの情報を入力することにサイジングを行うことができますが、そのためにはThinkAgile VXのサーバースペックおよびThinkAgile VXの仕様を把握していく必要があります。
筆者の経験上、主に利用するサーバーはThinkAgile VX3320/VX5520/VX7520の3つのプラットフォームがほとんどになります。
今のケースはハイブリッド構成になりますが、オールフラッシュ構成においてもVDIのワークロードでサイジングした結果を載せておきます。
10.オールフラッシュ構成でのサイジング
オールフラッシュ構成については、VDI構成でサイジングしてみようと思います。今回のサイジングについてはThinkAgile VX3320をベースに構成を変更することにします。次のイメージがThinkAgile VX3320の構成になります。
サイジング結果の構成ではキャッシュ部分でNVMeを選択されておりますが、こちらを選択することも問題ありませんが、IOPSがあまりに高すぎるためもう少し廉価のデバイスで12GのSSDを選択しております。サイジングに関する内容については以上となります。
11.まとめ
1.ThinkAgile VX2320については、vSAN Sizerではサイジングできません。
(Cluster Configuration内でMax Drive Slot Availableが4を設定できないため 【最小6本】)
SSD 製品 選択の指標http://www.lenovojp.com/server/systemguide/pdf/sg_ssd_guide.pdf
みなさん、こんにちは
本日はLenovoのvSANアプライアンスであるThinkAgile VX(認定ノードを含む)をVMware社が提供しているvSAN Sizerでサイジングしてみようと思っております。
しかしながら、vSAN SizerはvSAN ReadyNodesをベースにサイジング結果を表示してくれるツールです。ThinkAgile VXについても製品の一部はvSAN ReadyNodesとして認定されているものが一部ありますので、サイジングする際にThinkAgile VXの製品も理解しながらサイジングを行うと、もう少し柔軟なサイジングができるようになると思います。
実際にvSAN Compatibility Guide(https://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php?deviceCategory=vsan)でLenovoのvSAN ReadyNodesを調べてみると、2020年12月16日現在で178モデル存在しているしていることがわかります。
以下のイメージでThinkAgile VX3320やVX7520の表示されているものがThinkAgile VXでvSAN ReadyNodesとして認定されているスペックになります。
vSAN Sizerでサイジングする前に、この回はThinkAgile VXのラインナップ(主にディスク構成)についてお話したいと思います。
1.ThinkAgile VXのラインナップについて
ThinkAgile VXには2種類あります。
アプライアンスモデル:ハードウェアおよびソフトウェアをベンダーから一括購入してサポートも一元窓口でベンダーで受けることができるモデル
認定ノードモデル:ハードウェアはハードウェアベンダーから購入するがソフトウェアは別で購入するモデル既存でVMwareのソフトウェアをご利用のお客様がソフトウェアの窓口を変えないで、ハードウェアのみ購入する場合にこちらを購入されることがあります。(ハードウェアのサポートのみハードウェアベンダーで受けることができます)
ThinkAgileの型番についてアプライアンスモデルはVXの次に数字の型番が書いているので非常にわかりやすくなっておりますが、認定ノードについては、フォームファクターベースになっています。
認定ノードの型番はvSAN ReadyNodesのフォームファクターベースの記載に合わせているためです。先ほどの検索結果において、Certified Nodeと記載があったかと思いますが、認定ノードのvSAN ReadyNodesの認定記載についても同様にありますので、これで安心するかと思います。
今回はアプライアンスの構成をベースに構成をお話したいと思います。
2.ThinkAgile VX2320
ディスクグループは1つしか組めず、SSDx1およびNLSASx3(NLSASは2本もしくは3本)の構成のみとなります。(オールフラッシュは未サポート)
こちらのサーバーについてはvSAN ReadyNodesの認定機種ではありませんので、vSAN Sizerでは表示されません。
NLSASの構成であることから1グループあたり10TBを超える構成を組むことも可能ですが、パフォーマンスは出ないため、データベースやVDIなどでは利用しないほうがよいかもしれません。
詳細スペックは以下のURLをご参照ください
ディスクグループは最大3つまで組むことができます、キャッシュはSSD、キャパシティはSSD/SAS/NLSAS(NLSASは最大2TB)で構成することができます。1グループあたり最小2本で最大8本まで構成可能。NVMeについてもサポートされているため、VDIのIOボトルネック解消のために構成されるケースもあります。
こちらのサーバーについては、vSAN ReadyNodesの認定機種になっておりますので、vSAN Sizerでは表示されます。
1UのフォームファクターにThinkAgile VX7320-Nというオールフラッシュのみで構成可能な型番もございます。VX3320をオールフラシュ構成にしたものとあまり変わりはないものの、一部組めない構成がありますので、ご注意ください。
詳細スペックは以下のURLをご参照ください
https://lenovopress.com/lp0725.pdf
https://lenovopress.com/lp0935-thinkagile-vx7320-n-appliance-gen1
4.ThinkAgile VX5520
ThinkAgileVX5520は3.5インチx12本もしくはx14本搭載可能の2Uサーバーとなります。
ミッドレンジのサーバーですが、IO要件の高くない仮想マシンなどの用途向いているサーバーになります。(VX2320の大容量版のサーバー)
ディスクグループは最大4つまで組むことができます、キャッシュはSSD、キャパシティはNLSAS(NLSASは最大16TB)で構成することができます。1グループあたり最小2本で最大7本まで構成可能。14本搭載のサーバーについては、フロントに12本、リアに2本のディスクを搭載することになります。
こちらのサーバーについては、vSAN ReadyNodesとして認定されておりませんので、vSAN Sizerでは表示されません。
ThinkAgileVX3520-Gは2.5インチx16本搭載可能の2Uサーバーとなります。
ミッドレンジのサーバーで、GPU搭載されているサーバーであることから、VDIおよびCAD系のユーザーの利用用途やAIなどのコンピューティングを仮想化で検討されているお客様に向いています。
ディスクグループは最大4つまで組むことができます、キャッシュはSSD、キャパシティはSSD/SASで構成することができます。1グループあたり最小2本で最大7本まで構成可能。
ハイエンドのサーバーで、ディスクの本数を多く搭載することで容量もパフォーマンスが得れるサーバーであるです。データベースおよびSAP HANAなどのIOインテンシブの用途で検討されているお客様に向いています。
ディスクグループは最大4つまで組むことができます、キャッシュはSSD、キャパシティはSSD/SASで構成することができます。1グループあたり最小2本で最大7本まで構成可能。
高密度のサーバーであるため、主な用途はVDI用途になります。
こちらのサーバーについて、2Uに4ノード搭載されていることから、1台のサーバーでは6本ディスクを利用できることになります。
ディスクグループは最大2つまで構成可能ですが、1グループでは最大5本までキャパシティ用のディスクが搭載でき、2グループの時は最大4つまで構成可能です。
NVMeについても搭載は可能であり、VDIのIOボトルネックを軽減する提案にも有効活用できます。
また、こちらの構成もvSAN ReadyNodeの認定機種になっております。
こちらはミッションクリティカル向けのサーバーであるため、主な用途はデータベースやSAP HANAの用途になります。この機種については、オールフラッシュの構成のみとなります。
ThinkAgile VXで唯一ディスクグループは最大5つまで構成可能ですが、4グループ構成で一番容量とパフォーマンスが効率化する構成になります。(NVMeについても搭載可能)