みなさん、こんにちは
本日はLenovoのvSANアプライアンスであるThinkAgile VX(認定ノードを含む)をVMware社が提供しているvSAN Sizerでサイジングしてみようと思っております。
しかしながら、vSAN SizerはvSAN ReadyNodesをベースにサイジング結果を表示してくれるツールです。ThinkAgile VXについても製品の一部はvSAN ReadyNodesとして認定されているものが一部ありますので、サイジングする際にThinkAgile VXの製品も理解しながらサイジングを行うと、もう少し柔軟なサイジングができるようになると思います。
実際にvSAN Compatibility Guide(https://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php?deviceCategory=vsan)でLenovoのvSAN ReadyNodesを調べてみると、2020年12月16日現在で178モデル存在しているしていることがわかります。
以下のイメージでThinkAgile VX3320やVX7520の表示されているものがThinkAgile VXでvSAN ReadyNodesとして認定されているスペックになります。
ThinkAgile VX7520で検索されたvSAN ReadyNodesのスペック
vSAN Sizerは仮想環境をサイジングする際に、vSAN ReadyNodesのスペックに近いものをサイジング結果として表示することはできますが、vSAN ReadyNodesのサイジング結果をそのまま利用するケースは少ないため、ほとんどがスペックをカスタマイズすることが多いと思います。ThinkAgile VXについては、Lenovoで認定されたファームウェアをベースにCPU/メモリ/ディスク構成/NICなどがカスタマイズの構成になったとしても、動作をサポートするvSANソリューションです。すなわち、vSANサイジングでカスタマイズで構成されたThinkAgileVXについては安定したvSAN アプライアンスになるので、vSAN提案に非常に役立つかと思います。
vSAN Sizerでサイジングする前に、この回はThinkAgile VXのラインナップ(主にディスク構成)についてお話したいと思います。
1.ThinkAgile VXのラインナップについて
ThinkAgile VXには2種類あります。
アプライアンスモデル:ハードウェアおよびソフトウェアをベンダーから一括購入してサポートも一元窓口でベンダーで受けることができるモデル
認定ノードモデル:ハードウェアはハードウェアベンダーから購入するがソフトウェアは別で購入するモデル既存でVMwareのソフトウェアをご利用のお客様がソフトウェアの窓口を変えないで、ハードウェアのみ購入する場合にこちらを購入されることがあります。(ハードウェアのサポートのみハードウェアベンダーで受けることができます)
ThinkAgileの型番についてアプライアンスモデルはVXの次に数字の型番が書いているので非常にわかりやすくなっておりますが、認定ノードについては、フォームファクターベースになっています。
認定ノードの型番はvSAN ReadyNodesのフォームファクターベースの記載に合わせているためです。先ほどの検索結果において、Certified Nodeと記載があったかと思いますが、認定ノードのvSAN ReadyNodesの認定記載についても同様にありますので、これで安心するかと思います。
今回はアプライアンスの構成をベースに構成をお話したいと思います。
2.ThinkAgile VX2320
ThinkAgileVX2320は3.5インチx4本搭載可能の1Uサーバーとなります。
エントリーモデルで軽いワークロードで容量を必要とする仮想マシンに向いています。
ディスクグループは1つしか組めず、SSDx1およびNLSASx3(NLSASは2本もしくは3本)の構成のみとなります。(オールフラッシュは未サポート)
こちらのサーバーについてはvSAN ReadyNodesの認定機種ではありませんので、vSAN Sizerでは表示されません。
NLSASの構成であることから1グループあたり10TBを超える構成を組むことも可能ですが、パフォーマンスは出ないため、データベースやVDIなどでは利用しないほうがよいかもしれません。
詳細スペックは以下のURLをご参照ください
ディスクグループは最大3つまで組むことができます、キャッシュはSSD、キャパシティはSSD/SAS/NLSAS(NLSASは最大2TB)で構成することができます。1グループあたり最小2本で最大8本まで構成可能。NVMeについてもサポートされているため、VDIのIOボトルネック解消のために構成されるケースもあります。
こちらのサーバーについては、vSAN ReadyNodesの認定機種になっておりますので、vSAN Sizerでは表示されます。
1UのフォームファクターにThinkAgile VX7320-Nというオールフラッシュのみで構成可能な型番もございます。VX3320をオールフラシュ構成にしたものとあまり変わりはないものの、一部組めない構成がありますので、ご注意ください。
詳細スペックは以下のURLをご参照ください
https://lenovopress.com/lp0725.pdf
https://lenovopress.com/lp0935-thinkagile-vx7320-n-appliance-gen1
4.ThinkAgile VX5520
ThinkAgileVX5520は3.5インチx12本もしくはx14本搭載可能の2Uサーバーとなります。
ミッドレンジのサーバーですが、IO要件の高くない仮想マシンなどの用途向いているサーバーになります。(VX2320の大容量版のサーバー)
ディスクグループは最大4つまで組むことができます、キャッシュはSSD、キャパシティはNLSAS(NLSASは最大16TB)で構成することができます。1グループあたり最小2本で最大7本まで構成可能。14本搭載のサーバーについては、フロントに12本、リアに2本のディスクを搭載することになります。
こちらのサーバーについては、vSAN ReadyNodesとして認定されておりませんので、vSAN Sizerでは表示されません。
ThinkAgileVX3520-Gは2.5インチx16本搭載可能の2Uサーバーとなります。
ミッドレンジのサーバーで、GPU搭載されているサーバーであることから、VDIおよびCAD系のユーザーの利用用途やAIなどのコンピューティングを仮想化で検討されているお客様に向いています。
ディスクグループは最大4つまで組むことができます、キャッシュはSSD、キャパシティはSSD/SASで構成することができます。1グループあたり最小2本で最大7本まで構成可能。
こちらの機種についてもvSAN ReadyNodesとしては認定されておりませんが、ディスク構成に関しては、vSAN Sizerとしても利用可能になっているので、容量サイジングで利用することも問題ないかと思います。
ハイエンドのサーバーで、ディスクの本数を多く搭載することで容量もパフォーマンスが得れるサーバーであるです。データベースおよびSAP HANAなどのIOインテンシブの用途で検討されているお客様に向いています。
ディスクグループは最大4つまで組むことができます、キャッシュはSSD、キャパシティはSSD/SASで構成することができます。1グループあたり最小2本で最大7本まで構成可能。
高密度のサーバーであるため、主な用途はVDI用途になります。
こちらのサーバーについて、2Uに4ノード搭載されていることから、1台のサーバーでは6本ディスクを利用できることになります。
ディスクグループは最大2つまで構成可能ですが、1グループでは最大5本までキャパシティ用のディスクが搭載でき、2グループの時は最大4つまで構成可能です。
NVMeについても搭載は可能であり、VDIのIOボトルネックを軽減する提案にも有効活用できます。
また、こちらの構成もvSAN ReadyNodeの認定機種になっております。
https://lenovopress.com/lp0937-thinkagile-vx3720-appliance-gen1
8.ThinkAgile VX7820
こちらはミッションクリティカル向けのサーバーであるため、主な用途はデータベースやSAP HANAの用途になります。この機種については、オールフラッシュの構成のみとなります。
ThinkAgile VXで唯一ディスクグループは最大5つまで構成可能ですが、4グループ構成で一番容量とパフォーマンスが効率化する構成になります。(NVMeについても搭載可能)
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