2020年12月22日火曜日

ThinkAgileVX の構成をvSAN Sizerでサイジングしてみよう(その2:vSAN Sizerを使ってThinKAgile VXの構成を組んでみよう!)

みなさん、こんにちは
今回は先日ご紹介したThinkAgile製品について、vSAN Sizerを利用する際にどのように設定すればThinkAgileVXの構成でサイジングができるのかをお話ししたいと思います。

その前に、今回はThinkAgile製品とハードウェア各社が認定されているvSAN ReadyNodesについてもお話します。

1.vSAN ReadyNodesの構成について

前回の記事でThinkAgile製品を説明しましたが、vSAN ReadyNodesについてあまりコメントをしていなかったので、vSAN ReadyNodesとThinkAgile VXの違いについて説明しておきたいと思います。

前回の記事のURLはこちらです
https://tkomiya.blogspot.com/2020/12/thinkagilevx-vsan-sizer.html

VMware社のvSAN Compatibility Guide(https://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php?deviceCategory=vsan)でLenovoのvSAN ReadyNodesを検索すると上図のイメージのようにHY-4(ハイブリッド)構成において14種類も出てきます。

この中で、ThinkAgileシリーズとvSAN ReadyNodesが表示されますが、この2種類はどのように違うのかがわからない方もいらっしゃいますので、ご説明します

2.vSAN ReadyNodesとThinkAgile VXの違いについて

ThinkAgileとvSAN ReadyNodesについてはこちらのイメージをご覧ください。
こちらの内容を見ていただきますと、違いについては以下のポイントになります。

・VMware社またはLenovo社の認定であるのかどうか
・構成が一意なのか?それとも柔軟性に富んでいるのか?
・ハードウェアベンダーから受けられるサポートレベルの違い

前回のブログでもお話しましたが、vSAN ReadyNodesで構成を組んでも特に構成上問題ない場合はそのまま選定することもよいのですが、ほとんどの要件においてマッチする構成にはなりません。そのため、サイジングした結果で表示されるvSAN ReadyNodesはほぼカスタマイズされて構成することが多いです。

ファームウェアの管理という意味では、以前はvSANアプライアンスをリリースしているベンダーについては優位性がありました。しかし、vSphere7よりvLCM(vSphere Lifecycle Manager)がサポートされ、ハードウェアベンダーが提供するHSM(Hardware Support Manager)とvCenterが連携できれば、ハードウェアコンポーネントにサポートされたファームウェアを適用することができます。


ThinkAgile VXについては、もちろんvSAN ReadyNodesで表示される構成もありますが、ThinkAgile VXはハードウェアベンダー側で検証したファームウェアであれば、それをサポートするハードウェアコンポーネントをどのような構成にしても(Lenovo側で)サポートされますというのがThinkAgile製品の特長です。上図のイメージのようにサイジング結果にハードウェアコンポーネントを合わせて組むことができるため、柔軟性に富んだ構成を望まれる方はThinkAgileVXのアプライアンスもしくはThinkAgile VX認定ノードを選択すると良いと思います。

3.vSAN Sizerに関して


vSAN Sizerについてお話します。
vSAN Sizerは以下のURLからアクセスすることができます。ご利用の際はVMware社のPartner ConnectもしくはMy VMwareへの登録が必要となります。

https://vsansizer.vmware.com/

vSAN Sizerの詳細については、以下のURLをご参照ください。かなり詳細な名称が記載されております。(画面が一部古いですが、十分に参考になります)
https://kwmtlog.blogspot.com/2020/09/new-vsan-ready-node-sizer-user-guide.html

こちらの画面では以下の内容が表示されます

・vSANの構成(ハイブリッドもしくはオールフラッシュ)
・vSANのバージョン(現在6.7U3/7.0/7.0U1の3種類)
・ReadyNodesベンダー
・Cluster Configuration
・Workload Profile

vSANの構成とバージョンについては選択は必須になります。特に仕様を気にすることがなければ最新の7.0U1を選定しましょう。ReadyNodesベンダーは選択は必須ではありませんが、すべてのベンダーが表示されてしまうことから、お気に入りのベンダーを指定しましょう。(今回はLenovoを選択しております)

Cluster Configuration およびWorkload Profileについてはこの後に説明します。

4.Workload Profileの入力

Workload Priofileの入力画面になります。
今回は仮想マシン120台で容量100GB程度のマシンを以下のような設定で入力します。(ハイブリッド構成でバージョンは7.0U1)

物理コアあたりのCPU数:3
仮想CPU数:2
仮想メモリ:8
IOPS:100

FTT=1でRAID1設定でIOについては、読み込み:書き込みを70:30の割合で想定

こちらの内容でサイジングした結果が以下のようになります。

5.サイジング結果

Cluster Configurationを何も設定せずにWorkload Profileを入力してサイジングするとイメージのような画面が表示されます。

こちらの画面では、vSANを構成するESXのホストの台数とvSAN環境が動作るうリソースの一覧が表示されます。真ん中より下にはESXに必要なスペックが表示され、その右側にはCPU/IOPS/Capacity/Memoryのリソース状況が表示されます。

ESXホストのスペックについては、Cluster Configurationの内容が反映されますが、今回はこちらを何をカスタマイズしていないため、この部分をThinkAgile VX用にカスタマイズを行います。

リソース状況については、入力したWorkload Profileの内容においては、メモリリソースが枯渇しそうなレベルです。CPUについても約74%ですがもう少し余裕を持たせるために今回以下のリソースを調整しようと思います。

・CPU(コア数を増やします)
・メモリ(メモリ容量増やします)
・ディスク容量(キャパシティの容量を増やします)

なお、今回はWorkloadの比較的な軽いものを想定しているため、ThinkAgile VX5520を選定することを視野に再度サイジングします。


出力される内容でもう一つ項目があります。
先ほどサイジングした構成に比較的近いvSAN ReadyNodesが表示されます。今回のAMDモデルが表示されているため、これが今回のベストなReadyNodesとなるわけですが、見る限り非常にスペック小さいです。今回はこちら内容は参考にせず、ThinkAgile VX5520を先ほどのESXのホストのスペックに近い内容で構成を組みます。

6.ThinkAgile VX5520の構成をカスタマイズ

先ほどのESXのホストのスペックを読み取り、ベストな構成に近いと思われるスペックはこちらになると思います。選択可能なコンポーネントは以下のを参考にしていただければと思います。

https://lenovopress.com/lp0782.pdf

こちらの内容に合わせて、Cluster Configurationを設定します。

7.Cluster Configurationの入力

Cluster Configurationの設定画面について説明します。こちらの設定内容はvSANクラスターを構成する際の冗長化およびリモートサイト設定などの設定を行うことができます。
今回のThinkAgile VXの設定において、サイジングに以前する部分としない部分があります。上図イメージの赤枠部分についてThinkAgileVXで構成するクラスターの設定内容になります。

8.ThinkAgile VX5520用にCluster Configurationを入力

赤枠部分についての設定をこちらに記載します。
設定項目は以下の内容になります。

CPUソケット数
CPUコア数
CPU周波数
サーバーの最大ドライブ数
キャッシュティアのメディアRating
キャパシティディスクの最大容量
ディスクグループ数

上記項目についてThinkAgile VX5520のサーバースペックに合わせて項目を設定します。
設定内容については、上図イメージを参考にしていただければと思います。

9.ThinkAgile VX5520のサイジング結果

こちらのイメージがThinkAgile VX5520でのサイジング結果となります。
ホストの台数削減およびスペック変更による、リソースのチューニングも行われております。
ESXホストにスペックの情報が先ほど入力した項目が反映されております。

このように、Cluster Configurationの情報にThinkAgile VXの情報を入力することにサイジングを行うことができますが、そのためにはThinkAgile VXのサーバースペックおよびThinkAgile VXの仕様を把握していく必要があります。
筆者の経験上、主に利用するサーバーはThinkAgile VX3320/VX5520/VX7520の3つのプラットフォームがほとんどになります。

今のケースはハイブリッド構成になりますが、オールフラッシュ構成においてもVDIのワークロードでサイジングした結果を載せておきます。

10.オールフラッシュ構成でのサイジング

オールフラッシュ構成については、VDI構成でサイジングしてみようと思います。

Workload ProfileでVDIに関する情報を入力します。オールフラッシュの構成については、圧縮および重複排除、イレージャーコーディングを利用することができますので、圧縮・重複排除については、ラジオボタンでチェックを入れることにより設定することができます。
イレージャーコーディングについては、フォールトトレラントの項目において、RAID5の設定を選択することにより設定できます。

こちらの画面では、300台のVDI端末でInstant Cloneの設定を入れております。

サイジング内容はこちらになります。
オールフラッシュ構成でサイジングされておりますが、こちらの構成ではメモリが不足しているような結果がひょじされているので、メモリを増強してCPUコアも増やす構成を検討しましょう。

こちらのサイジング結果において、推奨のReadyNodesの筐体でThinkAgile VX3320とVX7520が選択されております。

今回のサイジングについてはThinkAgile VX3320をベースに構成を変更することにします。次のイメージがThinkAgile VX3320の構成になります。

サイジング結果の構成ではキャッシュ部分でNVMeを選択されておりますが、こちらを選択することも問題ありませんが、IOPSがあまりに高すぎるためもう少し廉価のデバイスで12GのSSDを選択しております。
キャパシティ部分についても、Instant Cloneを利用することで、容量が削減されていることもあり、もう少し容量の少ないSSDを選択しております。

次にThinkAgile VX3320用にCluster Configurationを設定します。
1Uサーバーのフォームファクターなので、最大のドライブ数も意識しながら項目を入力します。スロットは12としていますが、ThinkAgile VX3320は最大スロットが10であるため、10でも問題ありません。

こちらがサイジング結果となります。ESXホストのスペックがオールフラッシュ構成になっております。ここで、キャッシュ部分については、600GBのメディアが指定されておりますが、一般的に600GBで対応できますが、ThinkAgile VX3320については600GBのキャッシュドライブが搭載できないため、一つ大きい容量の800GBのメディアを選択しています。

サイジングに関する内容については以上となります。

11.まとめ


今回ThinkAgile VXに関するvSAN Sizerでのサイジング方法をお話しましたが、実際にすべての機種がこちらで対応できるわけでありません。注意事項も併せて記載いたします。
(こちらの内容は筆者がvSAN SizerにThinkAgile VXのスペックを適応させて利用した場合の見解となります)

1.ThinkAgile VX2320については、vSAN Sizerではサイジングできません。
(Cluster Configuration内でMax Drive Slot Availableが4を設定できないため 【最小6本】)

2.ディスクグループについては、MinやMAXを利用せずご自身で設定される数値をUser Definedで定義することをお勧めします。
(vSAN Sizer側でThinkAgileシリーズを考慮したグループ数で算出しないため)
3.ThinkAgile VXアプライアンスとThinkAgile VXにおいて一部サポートされるハードウェアコンポーネントが異なることがあります。コンポーネントを選定する際はご注意下さい
(ThinkAgile VX認定ノードのほうがサポートされているコンポーネントが若干多い【2020年12月22日現在】)
4.Cache Tier Media Ratingについては、ある程度Sizer側で吸収できますが、事前にLenovoが提供しているシステムガイドや以下の資料などを参照されることをお勧めいたします。

SSD 製品 選択の指標http://www.lenovojp.com/server/systemguide/pdf/sg_ssd_guide.pdf


以上、よろしくお願い致します。

2020年12月17日木曜日

ThinkAgileVX の構成をvSAN Sizerでサイジングしてみよう(その1:ラインナップとディスク構成について覚えよう!)

みなさん、こんにちは
本日はLenovoのvSANアプライアンスであるThinkAgile VX(認定ノードを含む)をVMware社が提供しているvSAN Sizerでサイジングしてみようと思っております。

しかしながら、vSAN SizerはvSAN ReadyNodesをベースにサイジング結果を表示してくれるツールです。ThinkAgile VXについても製品の一部はvSAN ReadyNodesとして認定されているものが一部ありますので、サイジングする際にThinkAgile VXの製品も理解しながらサイジングを行うと、もう少し柔軟なサイジングができるようになると思います。

実際にvSAN Compatibility Guide(https://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php?deviceCategory=vsan)でLenovoのvSAN ReadyNodesを調べてみると、2020年12月16日現在で178モデル存在しているしていることがわかります。

以下のイメージでThinkAgile VX3320やVX7520の表示されているものがThinkAgile VXでvSAN ReadyNodesとして認定されているスペックになります。


ThinkAgile VX7520で検索されたvSAN ReadyNodesのスペック


vSAN Sizerは仮想環境をサイジングする際に、vSAN ReadyNodesのスペックに近いものをサイジング結果として表示することはできますが、vSAN ReadyNodesのサイジング結果をそのまま利用するケースは少ないため、ほとんどがスペックをカスタマイズすることが多いと思います。ThinkAgile VXについては、Lenovoで認定されたファームウェアをベースにCPU/メモリ/ディスク構成/NICなどがカスタマイズの構成になったとしても、動作をサポートするvSANソリューションです。すなわち、vSANサイジングでカスタマイズで構成されたThinkAgileVXについては安定したvSAN アプライアンスになるので、vSAN提案に非常に役立つかと思います。

vSAN Sizerでサイジングする前に、この回はThinkAgile VXのラインナップ(主にディスク構成)についてお話したいと思います。

1.ThinkAgile VXのラインナップについて

ThinkAgile VXには2種類あります。

アプライアンスモデル:ハードウェアおよびソフトウェアをベンダーから一括購入してサポートも一元窓口でベンダーで受けることができるモデル

認定ノードモデル:ハードウェアはハードウェアベンダーから購入するがソフトウェアは別で購入するモデル既存でVMwareのソフトウェアをご利用のお客様がソフトウェアの窓口を変えないで、ハードウェアのみ購入する場合にこちらを購入されることがあります。(ハードウェアのサポートのみハードウェアベンダーで受けることができます)

ThinkAgileの型番についてアプライアンスモデルはVXの次に数字の型番が書いているので非常にわかりやすくなっておりますが、認定ノードについては、フォームファクターベースになっています。

認定ノードの型番はvSAN ReadyNodesのフォームファクターベースの記載に合わせているためです。先ほどの検索結果において、Certified Nodeと記載があったかと思いますが、認定ノードのvSAN ReadyNodesの認定記載についても同様にありますので、これで安心するかと思います。

今回はアプライアンスの構成をベースに構成をお話したいと思います。

2.ThinkAgile VX2320


ThinkAgileVX2320は3.5インチx4本搭載可能の1Uサーバーとなります。
エントリーモデルで軽いワークロードで容量を必要とする仮想マシンに向いています。

ディスクグループは1つしか組めず、SSDx1およびNLSASx3(NLSASは2本もしくは3本)の構成のみとなります。(オールフラッシュは未サポート
こちらのサーバーについてはvSAN ReadyNodesの認定機種ではありませんので、vSAN Sizerでは表示されません。

NLSASの構成であることから1グループあたり10TBを超える構成を組むことも可能ですが、パフォーマンスは出ないため、データベースやVDIなどでは利用しないほうがよいかもしれません。
詳細スペックは以下のURLをご参照ください

3.ThinkAgile VX3320/VX7320-N

ThinkAgileVX3320は2.5インチx10本搭載可能の1Uサーバーとなります。
ミッドレンジのサーバーで主にVDIなどの用途に向いているサーバーになります。

ディスクグループは最大3つまで組むことができます、キャッシュはSSD、キャパシティはSSD/SAS/NLSAS(NLSASは最大2TB)で構成することができます。1グループあたり最小2本で最大8本まで構成可能。NVMeについてもサポートされているため、VDIのIOボトルネック解消のために構成されるケースもあります。
こちらのサーバーについては、vSAN ReadyNodesの認定機種になっておりますので、vSAN Sizerでは表示されます。

1UのフォームファクターにThinkAgile VX7320-Nというオールフラッシュのみで構成可能な型番もございます。VX3320をオールフラシュ構成にしたものとあまり変わりはないものの、一部組めない構成がありますので、ご注意ください。

詳細スペックは以下のURLをご参照ください
https://lenovopress.com/lp0725.pdf
https://lenovopress.com/lp0935-thinkagile-vx7320-n-appliance-gen1

4.ThinkAgile VX5520

ThinkAgileVX5520は3.5インチx12本もしくはx14本搭載可能の2Uサーバーとなります。

ミッドレンジのサーバーですが、IO要件の高くない仮想マシンなどの用途向いているサーバーになります。(VX2320の大容量版のサーバー)

ディスクグループは最大4つまで組むことができます、キャッシュはSSD、キャパシティはNLSAS(NLSASは最大16TB)で構成することができます。1グループあたり最小2本で最大7本まで構成可能。14本搭載のサーバーについては、フロントに12本、リアに2本のディスクを搭載することになります。

こちらのサーバーについては、vSAN ReadyNodesとして認定されておりませんので、vSAN Sizerでは表示されません。

詳細スペックは以下のURLをご参照ください
https://lenovopress.com/lp0782.pdf

5.ThinkAgile VX3520-G

ThinkAgileVX3520-Gは2.5インチx16本搭載可能の2Uサーバーとなります。

ミッドレンジのサーバーで、GPU搭載されているサーバーであることから、VDIおよびCAD系のユーザーの利用用途やAIなどのコンピューティングを仮想化で検討されているお客様に向いています。

ディスクグループは最大4つまで組むことができます、キャッシュはSSD、キャパシティはSSD/SASで構成することができます。1グループあたり最小2本で最大7本まで構成可能。


こちらの機種についてもvSAN ReadyNodesとしては認定されておりませんが、ディスク構成に関しては、vSAN Sizerとしても利用可能になっているので、容量サイジングで利用することも問題ないかと思います。

詳細スペックは以下のURLをご参照ください

6.ThinkAgile VX7520
ThinkAgileVX7520は2.5インチx24本搭載可能の2Uサーバーとなります。

ハイエンドのサーバーで、ディスクの本数を多く搭載することで容量もパフォーマンスが得れるサーバーであるです。データベースおよびSAP HANAなどのIOインテンシブの用途で検討されているお客様に向いています。

ディスクグループは最大4つまで組むことができます、キャッシュはSSD、キャパシティはSSD/SASで構成することができます。1グループあたり最小2本で最大7本まで構成可能。

こちらのThinkAgile VX7520については、パフォーマンスでの用途することも想定することから、NVMeで構成を組むことができます。VX3320構成時と異なるところは、本数に制限はありますがオールNVMe構成で組むことができます。

こちらの機種はvSAN ReadyNodesの認定機種になっております。

詳細スペックは以下のURLをご参照ください
7.ThinkAgile VX3720
ThinkAgileVX3720は2.5インチx24本搭載可能の2U4Nサーバーとなります。

高密度のサーバーであるため、主な用途はVDI用途になります。
こちらのサーバーについて、2Uに4ノード搭載されていることから、1台のサーバーでは6本ディスクを利用できることになります。
ディスクグループは最大2つまで構成可能ですが、1グループでは最大5本までキャパシティ用のディスクが搭載でき、2グループの時は最大4つまで構成可能です。

NVMeについても搭載は可能であり、VDIのIOボトルネックを軽減する提案にも有効活用できます。

また、こちらの構成もvSAN ReadyNodeの認定機種になっております。

詳細スペックは以下のURLをご参照ください
https://lenovopress.com/lp0937-thinkagile-vx3720-appliance-gen1

8.ThinkAgile VX7820
ThinkAgileVX7820は2.5インチx24本搭載可能の4Uサーバーとなります。

こちらはミッションクリティカル向けのサーバーであるため、主な用途はデータベースやSAP HANAの用途になります。この機種については、オールフラッシュの構成のみとなります。
ThinkAgile VXで唯一ディスクグループは最大5つまで構成可能ですが、4グループ構成で一番容量とパフォーマンスが効率化する構成になります。(NVMeについても搭載可能)


こちらの機種については、vSAN ReadyNodesの認定機種にはなっておりませんが、ディスクのサイジングとしてvSAN Sizerを利用するのは問題ありません。

詳細スペックは以下のURLをご参照ください

ThinkAgileVXに関するスペックの説明は以上となります。

次回はカスタマイズ構成のThinkAgile VX構成をvSAN Sizerで設定しながら、サイジングするやり方をご説明したいと思います。

以上、よろしくお願い致します。


2020年11月18日水曜日

ESXi on ARMをインストールしてみました

皆さん、こんにちは

本日はARM上で動作するESXiについて、Raspberry Pi上でインストールしてみましたのでブログを投稿します。

すでにESXi on ARMに関する日本語のブログはいくつか掲載されておりますので、内容は重複するところはありますが、予めご了承ください。

ESXi on ARMの情報については以下のリンクに掲載があります。
(ESXi-Arm Fling Docはインストール方法[英語]も記載されています)

ESXi Arm Edition

https://flings.vmware.com/esxi-arm-edition
Announcing the ESXi-Arm Fling
https://blogs.vmware.com/vsphere/2020/10/announcing-the-esxi-arm-fling.html
ESXi-Arm Fling Doc - VMware
https://download3.vmware.com/software/vmw-tools/esxi-on-arm/ESXi-Arm-Fling-Doc.pdf

Raspberry PiのUEFI
https://github.com/pftf/RPi4/releases/download/v1.20/RPi4_UEFI_Firmware_v1.20.zip
Raspberry Piのファームウェア
https://github.com/raspberrypi/firmware/archive/1.20200902.zip


上記URLからARM版のESXiもダウンロードしておきます。
さて、ESXi on ARMをインストールするためにRasberry Piが必要になります。
今回購入したRasberry Piは以下のものです。併せてAmazonのリンクもつけておきます。

TRASKIT Raspberry Pi 4 Model B /ラズベリーパイ4B(8GB RAM)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08D6CYBNS/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o02_s00?ie=UTF8&psc=1

こちらが上記URLのRasberry Piのキットになります。


こちらがメインの基盤になります。

セットアップ方法については、付属のマニュアルにも記載がありますが、YouTubeにも動画がアップされているので、自身ない方は以下のリンクも参考にされると良いかもしれません。

https://www.youtube.com/watch?v=Iwmcp80PLQE

今回購入したモデルは8GBモデルのRasberry Pi 4になりますが、ESXi on ARMをインストールするだけであれば、4GBモデルでも対応可能でありますが、個人的には、今後の利用用途も考えてメモリ容量大きめモデルを購入しました。

なお、4GBの場合はインストールのコンフィグ上で追加設定を入れる必要があります。
ここからは、インストールに必要は内容を記載していきたいと思います。

1.ESXiのインストーラーのUSB Keyを作成

以下のものを事前にダウンロードしましょう(10月30日時点で最新版)

  • VMware-VMvisor-Installer-7.0.0-17068872.aarch64 (My VMwareからダウンロード)
  • firmware-master.zip (GitHubからダウンロード)
  • RPi4_UEFI_Firmware_v1.20 (GitHubからダウンロード)

ESXiのイメージ(VMware-VMvisor-Installer-7.0.0-17068872.aarch64)をイメージ作成ソフトウェアでUSBメディアを作成するのですが、インストールDocumentを見ると、balenaEtcherを利用したUSBメディアの作成方法が記載されています。
こちらでもインストールメディアは作成可能ですが、私は通常利用しているrufusを利用して作成しました。(Windowsでインストールしておりますが、MacOSでのインストール方法もドキュメントに記載があります)

balenaEtcherのセットアップ画面

こちらの準備が終わったら、Rasberry Pi側のセットアップを行います。
Raspberry PiのFimwareもそのままだと古いバージョンのものが入っているので最新版にアップデートします。

2. Raspberry Pi用のイメージ作成ツール

Raspberry Pi用のイメージ作成ツール(Raspberry Pi Imager Tool)はRasberry Piのサイトにあります。こちらはRasberry Piに付属しているMicroUSBにイメージを作成します。
#Raspberry Piに付属しているMicroUSBは128GBでしたが、32GBのものを今回使用しました。

Raspberry Piサイト
https://www.rasberrypi.org/downloads/

Raspberry Pi Imager Toolの画面

こちらでセットアップしたMicroUSBをRaspberry Piに挿入してRasberry Piを起動します。

3. Raspberry Pi EEPROMのアップデート

Raspberry Piのファームウェアアップデートになります。
RaspberryのOSを起動して、セットアップウィザードからアップデートを選択して、その後再起動を行います。

Raspberry本体のファームウェアアップデート


再起動にターミナルを立ち上げて、以下のコマンドを入力します。

# sudo rpi-eeprom-update 

再度プロンプトが出てきたら、再起動します。これで、Raspberry Piのファームウェアアップデートは終了です。


ここまでは写真少なめでスイマセン。

4. ESXi on ARMのインストール

ESXiをインストールするためには、次の1で作成したUSB Key以外に以下のものが必要となります。

  • MicroUSB (こちらのカードはUEFIのファームウェアのみで利用されます)
  • 1で作成したUSBのESXiインストーラー
  • ESXiのインストール先のUSB

USBメモリはインストーラーは4GB、インストール先のメディアは8GBを用意しました。
MicroUSBは32GBのものをもう一枚所有していたので、そちらを利用しました。

MicroUSBについては、ファームウェアをコピーするため、PCの入れてフォーマットしましょう。

メディアフォーマットの画面

こちらは別のMicroUSBでフォーマット画面を出していますが、使用したUSBは32GBのため、FAT32にフォーマットしています。
フォーマットしたMicroUSBにファームウェアのデータ(以下の赤字)をコピーします。

  • firmware-master.zip (GitHubからダウンロード)
  • RPi4_UEFI_Firmware_v1.20 (GitHubからダウンロード)

コピーする際に、firmware-masterから解凍したzipファイルのディレクトリ内にあるboot領域にあるkernel関係のファイルをすべて削除します。

firmware-master.zip解凍後のディレクトリ

次に、RPi4_UEFI_Firmware_v1.20.zipを解凍します。
こちらの解凍後のディレクトリをそのままfirmware-masterに解凍したディレクトリにコピーします。
コピーが終わったら、Raspberry Piの4GBモデル場合は、Configを変更する必要があります。
config.txtをテキストエディタで開いて、以下の一行を追加してください。

gpu_mem=16

このコンフィグを保存したら、準備は完了です。
ここから、二つのUSBをRaspberry PiのUSB3.0のポートに差して、MicroUSBをSDカードのポートに差し込んで、Raspberry Piを起動します。

5. ESXi on ARMの起動

Raspberry Piを起動すると以下のような、ESXiの起動画面が出てきます。
写真だとみにくいかもしれませんが、ARM上で起動していることが分かります。

ESXi on ARMの起動画面

6. ESXi on ARMのインストール

インストーラーが立ち上がると、この次のような画面になります。
Installationのトップ画面

こちらの画面でContinueを選択します。

インストール領域の選択画面

Localの4GBの領域は現状のインストーラー用のUSBの領域になります。
今回インストールするのは、8GBのUSBの方になりますので、そちらを選択します。

インストール実行するかどうかの確認画面

インストールするかどうかの確認画面になります。F11を押してインストールを実行します。

インストール中の画面

3分くらい経過して、だいたい90%程度終了しています。あともうちょっとです

インストール完了画面

インストール終了の画面です。Enterを押して再起動しましょう

再起動中の画面

Raspberry Piの画面が表示されます。

再起動後の画面

再起動後の画面です。ネットワーク設定がDHCPを使う設定になっていたため、IPアドレスの表示がおかしくなっていますね。こちらはStaticのIPに変更するか、DHCPをちゃんと
設定して使えるようにして下さい。
ネットワーク設定が終われば、Webブラウザでログインができます。

7. ESXi on ARMへのログイン
Google ChromeでIPアドレスを指定してログインします。
ESXiログイン画面

接続すると、VMware ESXi on Arm Flingの表示がされています。
ここで、セットアップ画面で設定したRootアカウントでログインします。

vSphere Clientの画面

こちらがvSphere Clientの画面になります。
見づらい画面になっておりますので、以下に拡大して表示します。


Raspberry Piのメーカー/モデルが表示されていることが分かります。CPUもARMの4コアのチップが搭載されており、メモリ8GBで認識されています。ストレージに関しては現在筐体内に存在していないので容量はありません。

ESXiのイメージについてもESXi7で動作していることが分かります。

動作確認ができたのでブログの内容としてはここで終了ですが、一部の方はvCenterをインストールできるのではないかと思う方もいると考えますが、それは無理です。
念のため、vCenterのCLIのインストーラーを利用して、Raspberry Pi上のESXiにインストールしましたが、以下のような画面になっています。

vCenter CLI Installerの実行結果

この画面にも表示されておりますが、vCenterをインストールするために、メモリ容量が19GB必要となります。そのため、こちらのESXiの使い道については、今のところ2ノードvSANのWitnessを実行する環境にちょうど良いのではないかという意見もあります。

筆者の環境には現在vSANを用意できる環境がないため確認はできませんが、今後検証することも視野に入れたいと思います。

以上、よろしくお願い致します。