本日もNutanix AOS 5.17について紹介していきたいと思います。
本日はAHVに関するアップデートを紹介していきますが、今回はアップデート内容は少ないため、Volumesの説明も含めて掲載していきたいと思います。
1.AOS 5.17の主要機能(AHV)
今回のアップデート内容は実はこれだけになります。内容そのものがさみしくなりますので、少しだけ肉付けしていきたいと思います。
•ゲストVMクラスターの作成において何か変わったのか?
AHVクラスターでは、ボリュームグループをゲストVMに直接マウントして
ゲストVMクラスターを作成できます。
ボリュームグループをゲストVMに接続すると、vDiskはゲストオペレーティング
システムに対してSCSIデバイスとして表示されるため、ゲストクラスターを
作成するときにゲストVM内で接続をセットアップする必要はありません。
ボリュームグループをゲストVMに直接マウントすると、ゲストクラスター内のVM間でvDiskをシームレスに共有可能。
ゲストVMクラスターを作成できます。
ボリュームグループをゲストVMに接続すると、vDiskはゲストオペレーティング
システムに対してSCSIデバイスとして表示されるため、ゲストクラスターを
作成するときにゲストVM内で接続をセットアップする必要はありません。
ボリュームグループをゲストVMに直接マウントすると、ゲストクラスター内のVM間でvDiskをシームレスに共有可能。
サポートされるゲストクラスター:
ボリュームグループをゲストVMに直接接続して、次のゲストクラスターを作成できます
1. Microsoft Failover Cluster
1. Microsoft Failover Cluster
2.
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) Cluster
ゲストVMでのクラスター対応については、初めてではありません。
AOS4.7でアプリケーションとして、以下のものがクラスター認定されていました。
・Oracle RAC
・Microsoft SQL Server
・Microsoft Exchange Server
その他、LifeKeeperおよびClusterPROなどはクラスター対応などはしておりますが、今回Microsoft Failover Clusterが正式に追加されました。
ここでボリュームグループについての説明と参考としてNutanix Volumesの説明をしたいと思います。
ボリュームグループとは?
ボリュームグループは、仮想ディスク(vDisk)の集合体です。各ボリュームグループは名前とUUIDで識別されます。
各vDiskにはボリュームグループ内のディスクの順序を指定するためのUUIDおよびSCSIインデックスがあります。
各vDiskにはボリュームグループ内のディスクの順序を指定するためのUUIDおよびSCSIインデックスがあります。
ストレージコンテナのボリュームグループへのアクセス方法
iSCSI
ボリュームグループへのiSCSIアクセスは、Nutanix Volumesで利用可能になります。
VMに直接マウントする
ハイパーバイザーがAHVの場合、ボリュームグループを作成し、SCSIディスクとして1つ以上のVMに接続できます。
Nutanixは、ボリュームをスケールアウトストレージソリューションとして設計し、クラスター内のすべてのコントローラーVM(CVM)がiSCSIを介したストレージの表示できるようにしました。このソリューションにより、個々のアプリケーションが必要に応じてクラスター全体にアクセスし、高パフォーマンスにスケールアウトすることができます。ボリュームは自動的に高可用性を管理し、アップグレードや障害がアプリケーションに影響を与えないようにします。
ボリュームのストレージの割り当ては、ボリュームグループ(VG)で行われます。VGはNutanixストレージコンテナー内の1つ以上のディスク(基本的に仮想ディスク)の集合体です。ボリュームは、これらのディスクをVMと物理サーバーまたはホストの両方に提供します。
ボリュームディスクは、作成したコンテナーのプロパティ(レプリケーションファクター、圧縮、イレイジャーコーディングなど)を継承します。デフォルトではこれらのディスクはシンプロビジョニングされています。ボリュームを備えたストレージを提示するためのプロトコルとしてiSCSIを使用するため、ホストはiSCSI修飾名(IQN)またはホストのIPアドレスのいずれかに基づいてアクセスを取得します。システムはIQNまたはIPアドレスをホワイトリストとして使用し、それらをVGにアタッチして、特定のホストによるアクセスを許可します。ホストがVGにアクセスすると、VGは1つ以上のiSCSIターゲットとして検出されます。ホストがiSCSIターゲットに接続すると、ホストはディスクをSCSIディスクデバイスとして検出します。
新しいディスクを追加するか、既存のディスクをオンラインで拡張することにより、VGを動的に拡張できます。
基盤となるハイパーバイザーがESXi、Hyper-V、またはAHVであるかどうかに関係なく、NutanixクラスターでiSCSI接続にVGを使用できます。AHVは、VGをVMに直接接続することもサポートしています。この場合、VMは仮想SCSIコントローラーを介してVGに関連付けられたディスクを検出します。
複数のホストが共有ストレージクラスタリングの目的でVGのディスクを共有できます。共有ストレージを使用する一般的なシナリオはWSFCです。Prismを使用して、デフォルトで複数の外部イニシエーターをVGに接続できます。複数のホスト間でディスクを共有する前に、適切なクラスタリング(WSFCなど)またはクラスタ化されたファイルシステムが配備されていることを確認が必要となります。
iSCSIターゲットのリダイレクト
ボリュームグループへの外部接続が推奨される場合、ストレージの負荷分散やストレージパスの復元にMPIOは利用しません。CVMに直接接続するようにホストのiSCSIクライアントがセッションを構成する代わりにiSCSI用のデータサービスIPアドレスを使用します。
データサービスIPはディスカバリポータルや初期接続ポイントとして機能します。一度に1つのCVMのみがデータサービスを所有します。所有ホストがオフラインになるとアドレスはCVM間を移動し、常に利用可能になります。
データサービスIPはディスカバリポータルや初期接続ポイントとして機能します。一度に1つのCVMのみがデータサービスを所有します。所有ホストがオフラインになるとアドレスはCVM間を移動し、常に利用可能になります。
ログオンのリダイレクトは、ターゲットごとに発生します。VGは1つ以上の仮想ターゲットを表します。仮想ターゲットを使用すると、単一のVGで複数のiSCSIターゲットをエクスポートして、異なるCVMにリダイレクトできます。
デフォルトでは、VGは32個の仮想ターゲットを持つように構成されています。デフォルトの32では、クライアントに表示される仮想ターゲットの数は、VG内のディスクの数によって異なります。次の図は、VGに3つのディスクが存在する例を示しています。したがって、クライアントには3つの仮想ターゲットが表示されます。VGに32以上のディスクがある場合、クライアントディスカバリは32の仮想ターゲットを表示します。仮想ターゲットの名前は、VG名で始まり、仮想ターゲット番号で終わります。
複数のVMがディスクを共有し、同じ優先CVMにリダイレクトされるクラスター構成を示しています。
ボリュームグループを仮想マシンに直接マウントする方法ボリュームグループを仮想マシンに直接マウントする方法
Prism
Element Webコンソール, Nutanix REST API, またはnCLI/aCLIコマンドを利用してボリュームグループをVMにマウントできます
1.Webコンソールで、メインメニューから[ストレージ]を選択し、[テーブル]タブと[ボリュームグループ]
タブを選択。
2.ボリュームグループを選択し、[更新]リンクをクリックします。[ボリュームグループ]の更新ウィンドウが
表示されます。このウィンドウでは、ボリュームグループ名の変更、ディスクの追加と削除、共有用の
ボリュームグループの構成、
イニシエーターホワイトリストのエントリの追加または削除(チェックを外す)を行うことができます。
AHVクラスターでは、ボリュームグループをSCSIディスクとしてVMに接続できます。保護ドメインの
一部であるVMにボリュームグループを接続する場合、ボリュームグループは自動的には保護されません。
ボリュームグループを同じ整合性グループに手動で追加します。
ボリュームグループのサイズを増やすことができます。ボリュームグループのサイズの縮小はサポート
されていません。
これまたは他のボリュームグループによって未使用のままになっている未チェックのイニシエーターは、
最終的にこのリストから削除されます。
3.ボリュームグループをVMに接続するには、[VM]をクリックし、利用可能な[VM]リストからVMを
選択します。
ボリュームグループは、それらが接続されているVMとは無関係に管理されます。直接接続されたボリュームグループを、単一のVM(排他的アクセス)または複数のVM(共有アクセス)によるアクセス用に構成できます。
ボリュームグループを仮想マシンに直接マウントしたらどうなるか?
Prism Element Webコンソールを使用してボリュームグループがVMにマウントされると、vDiskはゲストOSに対してSCSIデバイスとして表示されます。
AOSはゲストVMの負荷分散とパスの回復を透過的に処理します。直接接続されたボリュームグループはコントローラーVMフェイルオーバーをサポートし、VMの移行には影響しません。
ボリュームグループはいつでもVMにマウントできます。
この方式における制限事項
ボリュームグループをVMに接続するこの方法には、次の制限があります。
・VMはボリュームグループと同じクラスターで実行する必要があります。
・直接マウントされたボリュームグループは、SCSI-3パーシスタントリザベーション(SCSI PR)を サポート していません。一部のMicrosoftおよびLinuxゲストクラスタリングソフトウェアには、SCSI PRが
必要です。
必要です。
・このオプションは、AHVに展開されたVMでのみ使用できます。
以上、よろしくお願いします。
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