今回もNutanixのAOS 5.17について紹介をしていきたいと思います。
本日の内容については、AOSの内容としては最後の紹介となり、データ保護とリカバリについてです。
1.AOS 5.17の主要機能(データ保護とリカバリ)
データ保護とリカバリについてのアップデート内容がこちらになります。
•VStore保護のためのメトロ・非同期およびNearSyncレプリケーションスケジュール
の相互運用性
•VStore保護のためのNearSyncレプリケーションスケジュールで20秒のRPO
•ESXi上でファイル競合している仮想マシンリカバリのサポート
今回のアップデートでは非同期・NearSyncなどのスケジュールについてはESXiに関する内容が含まれます。特にNearSyncの間隔が短くなっているのは今回のポイントになります。
2.VStore保護のためのメトロ・非同期およびNearSyncレプリケーションスケジュールの相互運用性
こちらがメトロ・非同期およびNearSyncに関するアップデート内容になります。
詳細内容については以下に記載しましたのでご参照ください。
•VStore保護で何か変わったのか?
ESXiクラスターでVStoreを利用するときに相互運用を行えるように、メトロ・
非同期・NearSyncのレプリケーションのスケジュールを構成できるように
なりました
非同期・NearSyncのレプリケーションのスケジュールを構成できるように
なりました
1つのサイトでメトロスケジュールを作成し、非同期スケジュールとNearSyncスケジュールの組み合わせを利用して、1つ以上のリモートサイトを最新の状態に
保つことができます。
保つことができます。
•非同期およびNearSync DR間の相互運用性とはどういうことなのか?
非同期DRとNearSync DR間の相互運用性は、非同期DRとNearSync DRの
スケジュールが保護ドメインで共存できることを意味します。
スケジュールが保護ドメインで共存できることを意味します。
非同期スケジュールに1時間のRPOを持つ非同期スケジュールを調整する必要が
あります。1時間のRPOを持つ非同期
スケジュールが保護ドメインに存在しない場合、調整はありません。
あります。1時間のRPOを持つ非同期
スケジュールが保護ドメインに存在しない場合、調整はありません。
•2つのスケジュールの調整方法
1時間のRPOに対応可能な非同期スケジュールは、1時間毎に完全なスナップ
ショットが作成されます。すべてのNearSyncスケジュールにはNearSyncスナップショットをロールアップする1時間の内部の生成スケジュールも
含まれます。
ショットが作成されます。すべてのNearSyncスケジュールにはNearSyncスナップショットをロールアップする1時間の内部の生成スケジュールも
含まれます。
その結果、非同期スケジュールとNearSyncスケジュールの両方を持つ保護
ドメインには、1時間の完全なスナップショットの数を減らすために調整する必要が
ある1時間のスケジュールが2つ含まれています。
ドメインには、1時間の完全なスナップショットの数を減らすために調整する必要が
ある1時間のスケジュールが2つ含まれています。
•共存する非同期およびNearSyncスケジュールの調整
共存するNearSyncスケジュールと非同期スケジュールのスケジュールが
どのように調整されるのかは、スケジュールの作成する順序によって異なります。次の内容をご参照下さい。
どのように調整されるのかは、スケジュールの作成する順序によって異なります。次の内容をご参照下さい。
•非同期スケジュールを作成するときに保護ドメインにNearSyncスケジュールが
含まれている場合、非同期スケジュールの開始時刻を選択することができません。非同期スケジュールの可視時刻は次のようにNearSyncロールアップの時刻に
合わせられます。
含まれている場合、非同期スケジュールの開始時刻を選択することができません。非同期スケジュールの可視時刻は次のようにNearSyncロールアップの時刻に
合わせられます。
例えば、毎時のNearSyncスケジュールが午前10:00、午前11:00などに
スナップショットを取得し、午後2:30に非同期スケジュールを作成すると、
非同期スケジュールの開始時刻は毎時のNearSyncスケジュールに合わせて 午後3:00に設定されます。
スナップショットを取得し、午後2:30に非同期スケジュールを作成すると、
非同期スケジュールの開始時刻は毎時のNearSyncスケジュールに合わせて 午後3:00に設定されます。
•NearSyncスケジュールを作成する際、保護ドメインに非同期スケジュールが
含まれている場合、NearSyncスケジュールの開始時間を指定できます。ただし、
NearSyncの内部生成された1時間のスケジュールは次の非同期スナップショットに
合わせて調整されますが、内部で生成された他の低い頻度のスケジュールには、
指定した開始時刻が割り当てられます。
例えば、1時間非同期スケジュールの開始時刻が午前10:00で、午後2:30に
開始するようにNearSyncスケジュールを作成した場合、内部で生成された
時間単位のNearSyncスケジュールのみが非同期スケジュール(時間単位の
スケジュールは午後3時に開始するように設定されているが、分、日、および
それ以上のスケジュール
(構成されている場合)は午後2:30に開始するように設定されています)
•共存する非同期およびNearSyncスケジュールの調整(続き)
作成しているスケジュールのスナップショット作成は、既存のスケジュールの開始時刻が未来の時刻で設定されている場合は保留されません。
ただし、作成しているスケジュールの毎時スナップショットの開始時刻(NearSyncスケジュールを作成している場合、こちらが内部で生成された毎時スケジュールの開始時刻になります)は、既存のスケジュールが始まるときに調整が
行われます。
ただし、作成しているスケジュールの毎時スナップショットの開始時刻(NearSyncスケジュールを作成している場合、こちらが内部で生成された毎時スケジュールの開始時刻になります)は、既存のスケジュールが始まるときに調整が
行われます。
例えば、既存のスケジュールが現在の日付から5日後の午前10時に開始するように設定されているNearSyncスケジュールで設定されていれば、現在の日付の午前8時30分に開始するように非同期スケジュールを構成した場合に、非同期の開始時刻スケジュールは現在の日付の午前9時に設定されます。
逆に、既存のスケジュールが現在の日付から5日後の午前10時に開始するように設定されている1時間の非同期スケジュールで設定されていれば、NearSyncスケジュールを現在の日付の午前8時30分に開始するように構成した場合に、内部で生成された時間単位のスケジュールは、現在の日付の午前9時に設定されます。その他のNearSyncスケジュールの開始時刻は、現在の日付の午前8時30分に設定されています。
•開始時間更新の可能性
保護ドメインのNearSyncと非同期スケジュールを(任意の順序で)構成した後は、毎時のスケジュールの開始時刻を更新できません。ただし、NearSyncスケジュールの開始時間を更新できます。これを行うと、時間別のスケジュール以外の内部のスケジュールは、現在の日付の午前9時に設定されます。その他のNearSyncスケジュールは非同期スケジュールと調整されたままです。
•共存スケジュールが削除された時の振る舞い
NearSyncスケジュールが削除された時の振る舞い
保護ドメインでNearSyncスケジュールを削除すると、非同期スケジュールの開始時刻を更新できます
1時間の非同期スケジュールが削除された時の振る舞い
1時間の非同期スケジュールを削除すると、NearSyncスケジュール用に生成された1時間毎のスケジュールは、NearSyncスケジュールに指定された開始時間に合わせられます
たとえば、NearSyncスケジュールを構成するときに1時間の非同期スケジュールが存在し、非同期スケジュールの開始時間が午前10:00であったことを考慮します。また、現在の日付で午後2:30にNearSyncスケジュールを作成し、開始することを考慮します。
内部で生成された時間単位スケジュール以外のスケジュールの開始時刻は、現在の日付の指定された午後2時30分に設定されます。内部で生成された時間単位のスケジュールの開始時刻は、非同期スケジュールに合わせるために、現在の日付の午後3時に設定されます。
1時間の非同期スケジュールを削除すると、調整は不要になり、内部で生成されたNearSyncの時間別スケジュールは、他のNearSyncスケジュールの開始時刻(つまり、午後2時30分)に再調整されます。
3.VStore保護のためのNearSyncレプリケーションスケジュールで20秒のRPO内部で生成された時間単位スケジュール以外のスケジュールの開始時刻は、現在の日付の指定された午後2時30分に設定されます。内部で生成された時間単位のスケジュールの開始時刻は、非同期スケジュールに合わせるために、現在の日付の午後3時に設定されます。
1時間の非同期スケジュールを削除すると、調整は不要になり、内部で生成されたNearSyncの時間別スケジュールは、他のNearSyncスケジュールの開始時刻(つまり、午後2時30分)に再調整されます。
こちらがメトロ・非同期およびNearSyncに関するアップデート内容になります。Near
Syncについてのスケジュールが短縮化しています。また、DR構成については同一ベンダーだけでなく、他ベンダーとのDR(クラスターを別にする必要があります)がサポートされていることを改めて記載しました。
•VStore保護ドメインの新機能
この新機能により、ESXiクラスターのNearSyncレプリケーションスケジュールで20秒のRPOを利用してVStore保護ドメインを構成できます。スケジュールは20秒ごとにスナップショットを作成し、同一または異なるvCenter Serverに登録されている別クラスターにレプリカを取ります。
•NearSync
DR構成の要件
NearSyncを構成するには以下の要件を満たす必要があります
•Nutanix
NXシリーズおよびDELL XCシリーズ間での同期もしくはNutanix NXシリーズおよびLenovo HXシリーズ間で
(現状)サポートされています
(現状)サポートされています
•非同期およびNearSyncのスケジュールは保護ドメイン内で共存できます
4.ESXi上でファイル競合している仮想マシンリカバリのサポート
こちらのアップデートはESXi上でファイル競合が起きた場合でのリカバリについての
内容になります。
•仮想マシンリカバリについてどのような変更があったのか?
ESXiクラスター上のAHV/ESXiクラスターから競合するファイルがある場合でも、仮想マシンをESXiクラスターからリカバリ可能になりました
•仮想マシンリカバリ中にファイルの競合が発生するとどうなるのか?
AHV/ESXi/Hyper-Vクラスターのエンティティは、リカバリクラスター上の
既存ファイルとファイル競合がある場合、ESXiクラスター上の異なるパスで
レストアされます
既存ファイルとファイル競合がある場合、ESXiクラスター上の異なるパスで
レストアされます
•考慮事項
次の条件を満たす場合、エンティティは「VmRecoveredAtAlternatePath」
アラートで別のパスに復元されます
アラートで別のパスに復元されます
•プライマリおよびリカバリクラスター(Prism Elements)の両方でAOS5.17
以降が必須
•エンティティのリカバリのパスはレストア操作の開始している間は定義されない
•エンティティは共有ディスクがないこと
•エンティティはvStore 保護ドメイン内で保護されていないこと
これらの条件が満たされない場合、移行/リストア操作は失敗します
以上でAOSに関するアップデート情報となります。
次回はAHVに関する情報を掲載していこうと思います。
よろしくお願い致します。
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