2020年7月7日火曜日

AOS5.17について(基本機能編)

みなさん、こんにちは
本日は先月リリースされたAOS 5.17についてご紹介したいと思います。
今回の機能拡張されている内容が若干多いため、本日は基本的な機能についてのみご説明したいと思います。
次回は、セキュアブート・セキュリティ・Leapについてご説明する予定です。

1.AOSのライフサイクルについて

4月にAOS5.15のお話をさせて頂きましたが、その内容のアップデートです。
上図はバージョン5.17までのライフサイクルを示した図になります。
2020年4月の段階では、AOS 5.5, AOS5.10およびAOS5.15のLTSとAOS 5.11, AOS 5.16, AOS 5.17のSTSが利用可能になります。
現時点でAOS 5.15のサポート期間の明記はありませんが、今後記載されることがありますのでチェックが必要になります。
2.AOSのアップグレードパスついて
AOSのアップグレードパスについてですが、こちらはアップグレードパスを確認できるサイトでもチェックできますが、一例としてアップグレードできるパスを記載しておきます。

https://portal.nutanix.com/#/page/upgradePaths (要サポートポータルログイン)

AOS 5.17にアップグレードを行う場合、最低でもAOS 5.15, AOS 5.16から行う必要があります。
なお、細かいバージョンでアップグレードできるバージョンとできないバージョンがありますので、バージョンアップするときはアップグレードパスから確認してからお願いします。

3.AOS 5.17の主要機能
ここからAOS 5.17の機能についてお話したいと思います。
AOS5.17の主要機能はこちらのイメージになります。その他機能およびAHVなどについては追ってご紹介します。
  • NVMeブートおよびデータドライブとしてのサポート
  • Hyper-V 2019のサポート
  • LCM(Life Cycle Manager)を利用したAHVホストのアップグレード 
  • Hyper-VのRack フォールトトレーラント
  • 強化されたデータ復元力のウィジェット
  • ファイルサーバーモジュールのサポート(Files製品の一部)


Hyper-V 2019のサポートについては、記載の通りですので詳細は割愛させて頂きます。

4.NVMe対応およびLCMを利用したAHVホストのアップグレード

NVMeブートおよびデータドライブとしてのサポート
AOS 5.17よりブートデバイスでNVMeがサポートされるようになりました。
NVMeそのものは、以前のAOSでもSAP HANAのモデルなどでサポートされておりましたが、今回は起動デバイスとして利用することができます。
現状は利用可能な機種は制限されておりますが、今後増えていくことに期待したいと思います。
NXにおいてはオールNVMeなどの構成も組むことができるようです。

LCM(Life Cycle Manager)を利用したAHVホストのアップグレード
AOS 5.17よりAOSはPrismのWebコンソールのライフサイクルマネージャーを利用することで、適用するAHVホストのアップグレード機能をサポートします。これにより一つの管理メニューからAOSとAHVがアップグレードできるようになります。
ライフサイクルマネージャーがPrism Webコンソールのアップグレードソフトウェアからリンクされるようになることから、バージョン管理をLCMにお任せできますので、非常に便利になります。

ただし、いくら便利になるからと言って、すべてがうまくいくわけではありません。制限事項などもありますので、是非参考までにご覧いただければと思います。
また、LCMについて理解されていない方への説明も合わせて載せておきます。
5.LCMについて

LCMとは?
•ライフサイクルマネージャー(LCM)は、クラスター内のすべてエンティティの
ソフトウェアおよびファームウェアのバージョンを管理します
LCMはフレームワークおよびインベントリとアップデートのための一連の
モジュールで構成されています。LCMNutanixソフトウェアが利用する
すべてのプラットフォームのソフトウェアアップデートをサポート

•LCMフレームワークには、Prismインタフェースからアクセスできます。
LCMモジュールのダウンロードマネージャーとして機能して、モジュール
コンテンツを検証およびダウンロードします。
クラスターとLCMモジュールの間のすべての通信はLCMフレームワーク
経由します。
考慮事項
•LCMを経由してソフトウェアまたはファームウェアのアップデートを実行する
場合、次のVMは移行されません。ソフトウェアまたはファームウェアの
アップデートが終了した後、正常に電源がオフ(ハードウェアオフ)になり、
再度電源がオンになります。
Øアフィニティが単一のホストに設定されたVM
ØGPUを利用したVM
ØエージェントVM

•LCMを利用してアップデートを開始すると、LCMは上記のようなVMを検出して
一覧を表示します。
その後、対象のVMを手動で移行または正常にシャットダウンもしくは、LCMが
実行するハードウェア電源オフを続行します。

LCMを利用してAHVをアップグレードする
1.アップグレード手順を実行する前に、Nutanix Cluster Check(NCC)ヘルス
チェックの最新バージョンを実行していることを確認し、必要に応じてNCCを
アップグレード
2.[NCCチェックを実行]の説明に従ってNCCを実行
3.Prism Webコンソールのメインメニューで歯車のアイコンをクリックして、
[設定]のドロップダウンメニューから[LCM]を選択
4.現状のソフトウェアバージョンを表示するために、[表示][コンポーネント]
クリック
5.[インベントリの実行][続行]をクリック
6.LCMサイドバーの[アップデート]で[ソフトウェア]をクリックし、利用可能な
AHVアップデートモジュールを表示
7.[NCCチェック]をクリックして、NCCチェックを再度実行
a.クラスターで実行するチェックを選択
•すべてのチェック:このオプションを選択すると、すべてのチェック
が一度に実行されます
•失敗したチェックと警告のみ:このオプションを選択すると、
ヘルスチェックの実行中に失敗したか警告が出されたチェックのみが
実行されます
•特定のチェック:このオプションを選択して、実行するテキスト
ボックスにチェック名を入力します

8.NCCチェックが問題なく完了したら、AHVを選択して[アップデート]をクリック
します。LCMAHVをアップデートします。
6.Hyper-VのRackフォールトトレラントサポートについて

AOS 5.17よりHyper-V環境でRackのフォールトトレラントをサポートされるようになりました。実際のBlock Awarenessなどは2U4Nで利用することがありますが、それをもう少し規模を大きくしたような構成要素になります。
RackおよびBlockについての詳細内容は以下のブログで記載されております。
https://blog.lenovojp.com/entry/2019/04/30/001042
https://blog.lenovojp.com/entry/2018/10/07/022932

今回の機能拡張における詳細内容は以下に記載致します。
Rack フォールトトレラントとは?
Rackフォールトトレラントはラックレベルの可用性ドメインを提供する機能で、ラックのフォールトトレランスを利用することで、データの冗長コピーが作成され、同じラック内のノードに配置されます
Rackフォールトレラントが役立つシーン
•Rackの障害は以下の状況下で発生する可能性があります
Rack内のすべての電源が故障
•トップオブラック(ToR)スイッチが障害
ネットワークパーティション:Rackの一つが他のRackからアクセスできない場所
Rackフォールトトレラントを有効にすると・・・
Rackのフォールトトレラントが有効になっている場合、クラスターはRackを認識して、ゲストVMは1つのラック(RF2)または2つのRackRF3)に障害が発生しても引き続き実行します。1つのRackに障害が発生すると、ゲストVMデータとメタデータの冗長コピーが他のRackに存在します
Rackのフォールトトレラントを有効にする方法

Rackのフォールトトレラントを有効にするには、データセンターでのブロックの実際の配置に基づいて、Rackへのブロックのマッピングを指定する必要があります。

Rackの設定を行う前に
データセンター内のRackとブロックの実際の物理マッピングに関する情報が必要
•クラスターの最小要件:
Øレプリケーションファクターが2もしくは3でのRackであること
(4はイレージャーコーディング)

Øレプリケーションファクターが3から5でのRackであること
(6はイレージャーコーディング付き)、各Rackに1ノードは多く必要
Rackの設定手順
1.[Setting]>[Setup]>[Rack構成]でRackメニューに移動します
2.フォールトトレラントドメインの選択するためのRackを選択します。(左下図)
[新しいRackの追加]をクリックし、[次へ]をクリックします
3.[ブロックの追加]をクリックして、検出されたブロックをRackに割り当てます。
プラスアイコンをクリックして、データセンター内のブロックの実配置に
基づいて、ブロックをRackに追加します。(右下図)

4.[新しいRackの追加]をクリックし、[次へ]をクリック。
設定を確認し[保存]をクリックします。
7.強化されたデータ復元力ウィジェットおよびFilesのFSMサポートについて

6でご説明したフォールトトレラントの状態を確認するために、Prismのダッシュボードの
データ復元力ウィジェットが準備されております。
こちらでは以下のステータスでフォールトトレラントが表示されます。
  • OK:この状態は、フォールトトレラントドメインがノード障害を安全に処理するために非常に回復力があることを示します。
  • 警告:この状態は、フォールトトレランスレベルがほぼ0に達していることを示しています。フォールトトレラントドメインはノード障害を適切に処理できない可能性があります。
  • クリティカル:この状態は、フォールトトレラントレベルが0であり、フォールトトレラントドメインがノードの障害を処理できないことを示します。
8.ファイルサーバーモジュールのサポートについて
Nutanix Filesの新機能

ファイルサーバーのモジュール(FSM)がサポートされます。FSMはFilesのライフサイクルを管理できます。
このリリースにおいて、FSMはFilesのUIコンポーネントが含まれているが、
コントロールプレーンは引き続きAOSに依存しています。AOS 5.17およびLCM 2.3.11以降サポートされ、LCMを使用してFSMおよびFilesのアップグレードが
実行可能。FSMサービスを利用すると、Prismを介してFilesのインスタンスに
アクセスして管理するプロセスは変わりません。

以上が、AOS 5.17の基本機能編のご紹介となります。

よろしくお願い致します。

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