本日はThinkAgile VXのAMD CPUが搭載されたモデルがリリースされたので、今回はその内容を紹介したいと思います。
1.ThinkAgile VXラインナップ
アプライアンスモデル:
ThinkAgile VX3575-G (GPUモデル)
ThinkAgile VX5575 (大容量モデル)
ThinkAgile VX7575 (コンピュートモデル)
認定ノード:ThinkAgile VX 2U Node - AMD ⇒ ThinkAgile VX7576
(従来モデルはThinkAgile VX 2U Node - Intelになります)
アプライアンスモデルについて上記3モデルでリリースされておりますが、認定ノードについてはフォームファクターごとに求められるので、今回は1つになります。
ただし、今回のAMD搭載モデルの認定ノードに関しては認定ノードであっても型番が振られており、ThinkAgile VX7576になります。
認定ノードについては、Intel/AMDで名称が異なるので注意が必要になります。
詳細スペックは以下のウェブページでも掲載されております。
それでは、前回のThinkAgile VXの記事と同様に、構成について説明していきたいと思います。(前回の記事は以下のURLをご参照ください)
https://tkomiya.blogspot.com/2020/12/thinkagilevx-vsan-sizer.html
https://tkomiya.blogspot.com/2020/12/thinkagilevx-vsan-sizer2vsan.html
2.ThinkAgile VX3575の構成
・2.5インチの搭載本数が従来の16本から24本に増えている
・NVMeオールフラッシュ構成がサポート
その他サポートされているGPUの違いなどもありますが、そちらはスペックを見るとわかりますので、説明は割愛致します。
搭載本数が24本になってことから、キャパシティの本数が増えておりますので、イメージを見ていただければと思います。
その他サポートされているGPUの違いなどもありますが、そちらはスペックを見るとわかりますので、説明は割愛致します。
搭載本数が24本になってことから、キャパシティの本数が増えておりますので、イメージを見ていただければと思います。
ディスク構成について:キャパシティディスクの本数
1グループの場合:最大7本までサポート(最小は2本)
2グループの場合:最大14本までサポート(最小は4本)
3グループの場合:最大21本までサポート(最小は6本)
4グループの場合:最大20本までサポート(最小は8本)
5グループの場合:最大15本までサポート(最小は10本)
構成そのものはThinkAgile VX7520と同様です。例えば、アプライアンス構成でGPUをディスクを25本以上する場合は、アプライアンスでは選定できるモデルがありません。この場合、認定ノードのThinkAgile VX7576を選定する必要があります。
GPUを利用する際は是非注意して頂ければと思います。
vSAN Sizerなどでサイジングする場合は、VX7520と同様に実施して頂ければ対応可能です。
3.ThinkAgile VX5575の構成
・オールフラッシュ対応
・3.5インチで16本搭載可能
・ディスクグループが5つまでサポート
こちらの機種については、コンピュートのワークロードとしてはスペックが低いが容量の大きいワークロードに最適でありましたが、今回オールフラッシュをサポートすることで、コンピュート性能も必要なワークロードを動作させても問題はありません。ただし、vSAN Sizerなどではサイジングできない構成になっているため、コンピュートワークロードを搭載しすぎないように仮想マシンを配置する必要があります。
ディスク構成について:キャパシティディスクの本数
1グループの場合:最大7本までサポート(最小は2本)
2グループの場合:最大14本までサポート(最小は4本)
3グループの場合:最大12本までサポート(最小は6本)
4グループの場合:最大12本までサポート(最小は8本)
5グループの場合:最大10本までサポート(最小は10本)
上記のようなディスク構成になりますが、フロントが12本しか搭載できないため。残りの4本を搭載すると、背面のPCIスロットを利用するため、NICなどを搭載する場合に制限が出てしまいますので、ご注意ください。
4.ThinkAgile VX7575の構成
ThinkAgile VX7575に関してですが、ハイブリッド構成に関してはThinkAgile VX7520と構成は同じです。特に今までと変わりなく構成を組むことができます。
ただし、この機種に関してはオールフラッシュ構成において、今まで違う構成となります。
その理由として、こちらのThinkAgile VX7575については、ThinkSystem SR665のフォームファクターを利用しているため、オールフラッシュ構成におけるSSDの搭載できるスロットがハイブリッド構成に比べて多くなります。
写真のイメージが以下のURLに掲載されているので、ご参照ください。(Figure-8 Mid-chassis drive bays)
ThinkAgile VX7575に関しては上記URL Figure-8 Mid-Chassis drive baysの2.5インチを利用しているため、SSDが35本・NVMeが32本搭載可能になります。
その構成を以下イメージで載せておきます。
ディスク構成について(SSD構成):キャパシティディスクの本数
1グループの場合:最大7本までサポート(最小は2本)
2グループの場合:最大14本までサポート(最小は4本)
3グループの場合:最大21本までサポート(最小は6本)
4グループの場合:最大28本までサポート(最小は8本)
5グループの場合:最大30本までサポート(最小は10本)
5グループ構成の場合、最大の35本まで搭載可能となります。
なお、こちらについては現状vSAN Sizerでサイジングできません。
ディスク構成について(SSD構成):キャパシティディスクの本数
1グループの場合:最大7本までサポート(最小は2本)
2グループの場合:最大14本までサポート(最小は4本)
3グループの場合:最大21本までサポート(最小は6本)
4グループの場合:最大28本までサポート(最小は8本)
5グループの場合:最大25本までサポート(最小は10本)
なお、こちらについては現状vSAN Sizerでサイジングできません。
5.ThinkAgile VX7576の構成
ThinkAgile VX7576については、冒頭にもお話した通り
アプライアンスモデル:
ThinkAgile VX3575-G (GPUモデル)
ThinkAgile VX5575 (大容量モデル)
ThinkAgile VX7575 (コンピュートモデル)
上記3モデルを認定ノードにしたものになりますが、実はそれだけではありません。
ThinkAgile VX7576については、アプライアンスでは構成できないものがあります。
ThinkAgile VX7575の説明でFigure-8 Mid-Chassis drive baysがあったかと思いますが、VX7575では2.5インチしか選択できません。このVX7576においては、実は3.5インチも選択することができます。
ディスク構成について:キャパシティディスクの本数
1グループの場合:最大7本までサポート(最小は2本)
2グループの場合:最大14本までサポート(最小は4本)
3グループの場合:最大12本までサポート(最小は6本)
4グループの場合:最大12本までサポート(最小は8本)
5グループの場合:最大10本までサポート(最小は10本)
構成については、ThinkAgile VX5575と同様になります。
こちらについても、残念ながらvSAN Sizerでサイジングすることができません。
最後にコメントしますが、上記三つのモデルが一つの認定ノードになったこともあり、VX7575+GPUなどの構成も組むことができます。
アプライアンスモデルの方が見た目ラインアップとして覚えやすいのですが、実は認定ノードを意識して構成すると、柔軟な構成を選択することができますので、是非覚えておきましょう。
よろしくお願いします。