皆さん、こんにちは
本日はARM上で動作するESXiについて、Raspberry Pi上でインストールしてみましたのでブログを投稿します。
すでにESXi on ARMに関する日本語のブログはいくつか掲載されておりますので、内容は重複するところはありますが、予めご了承ください。
ESXi on ARMの情報については以下のリンクに掲載があります。
(ESXi-Arm Fling Docはインストール方法[英語]も記載されています)
ESXi Arm Edition
https://download3.vmware.com/software/vmw-tools/esxi-on-arm/ESXi-Arm-Fling-Doc.pdf
Raspberry PiのUEFI
https://github.com/pftf/RPi4/releases/download/v1.20/RPi4_UEFI_Firmware_v1.20.zip
Raspberry Piのファームウェア
https://github.com/raspberrypi/firmware/archive/1.20200902.zip
上記URLからARM版のESXiもダウンロードしておきます。
さて、ESXi on ARMをインストールするためにRasberry Piが必要になります。
今回購入したRasberry Piは以下のものです。併せてAmazonのリンクもつけておきます。
TRASKIT Raspberry Pi 4 Model B /ラズベリーパイ4B(8GB RAM)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08D6CYBNS/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o02_s00?ie=UTF8&psc=1
こちらが上記URLのRasberry Piのキットになります。
セットアップ方法については、付属のマニュアルにも記載がありますが、YouTubeにも動画がアップされているので、自身ない方は以下のリンクも参考にされると良いかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=Iwmcp80PLQE
今回購入したモデルは8GBモデルのRasberry Pi 4になりますが、ESXi on ARMをインストールするだけであれば、4GBモデルでも対応可能でありますが、個人的には、今後の利用用途も考えてメモリ容量大きめモデルを購入しました。
なお、4GBの場合はインストールのコンフィグ上で追加設定を入れる必要があります。
ここからは、インストールに必要は内容を記載していきたいと思います。
1.ESXiのインストーラーのUSB Keyを作成
以下のものを事前にダウンロードしましょう(10月30日時点で最新版)
- VMware-VMvisor-Installer-7.0.0-17068872.aarch64 (My VMwareからダウンロード)
- firmware-master.zip (GitHubからダウンロード)
- RPi4_UEFI_Firmware_v1.20 (GitHubからダウンロード)
ESXiのイメージ(VMware-VMvisor-Installer-7.0.0-17068872.aarch64)をイメージ作成ソフトウェアでUSBメディアを作成するのですが、インストールDocumentを見ると、balenaEtcherを利用したUSBメディアの作成方法が記載されています。
こちらでもインストールメディアは作成可能ですが、私は通常利用しているrufusを利用して作成しました。(Windowsでインストールしておりますが、MacOSでのインストール方法もドキュメントに記載があります)
こちらの準備が終わったら、Rasberry Pi側のセットアップを行います。
Raspberry PiのFimwareもそのままだと古いバージョンのものが入っているので最新版にアップデートします。
2. Raspberry Pi用のイメージ作成ツール
#Raspberry Piに付属しているMicroUSBは128GBでしたが、32GBのものを今回使用しました。
こちらでセットアップしたMicroUSBをRaspberry Piに挿入してRasberry Piを起動します。
3. Raspberry Pi EEPROMのアップデート
Raspberry Piのファームウェアアップデートになります。
RaspberryのOSを起動して、セットアップウィザードからアップデートを選択して、その後再起動を行います。
Raspberry本体のファームウェアアップデート
再起動にターミナルを立ち上げて、以下のコマンドを入力します。
# sudo rpi-eeprom-update
再度プロンプトが出てきたら、再起動します。これで、Raspberry Piのファームウェアアップデートは終了です。ここまでは写真少なめでスイマセン。
4. ESXi on ARMのインストール
ESXiをインストールするためには、次の1で作成したUSB Key以外に以下のものが必要となります。
- MicroUSB (こちらのカードはUEFIのファームウェアのみで利用されます)
- 1で作成したUSBのESXiインストーラー
- ESXiのインストール先のUSB
USBメモリはインストーラーは4GB、インストール先のメディアは8GBを用意しました。
MicroUSBは32GBのものをもう一枚所有していたので、そちらを利用しました。
MicroUSBについては、ファームウェアをコピーするため、PCの入れてフォーマットしましょう。
フォーマットしたMicroUSBにファームウェアのデータ(以下の赤字)をコピーします。
- firmware-master.zip (GitHubからダウンロード)
- RPi4_UEFI_Firmware_v1.20 (GitHubからダウンロード)
コピーする際に、firmware-masterから解凍したzipファイルのディレクトリ内にあるboot領域にあるkernel関係のファイルをすべて削除します。
こちらの解凍後のディレクトリをそのままfirmware-masterに解凍したディレクトリにコピーします。
5. ESXi on ARMの起動
写真だとみにくいかもしれませんが、ARM上で起動していることが分かります。
インストーラーが立ち上がると、この次のような画面になります。
今回インストールするのは、8GBのUSBの方になりますので、そちらを選択します。